書道に興味のある大人に向けて「書」という文化を広く紹介するMOOK“書道シリーズ”、その名も『書を知る』。
このほど発売された3冊目で、取材をさせていただきました。
担当したのは「素晴らしき文房四宝の世界」というコーナー。
筆・硯・墨・紙の4つのことを文房四宝と呼ぶのですが、これらは書道の道具の中でも特に重要なものとして扱われています。
私が特に感銘を受けたのが硯。
学童用の数百円のものから、骨董と呼ばれる数百万円のものまで見せていただいたのですが、
極上品レベルになると、いろんな奇跡が重なって生み出されたその硯が自分の目の前にあることが、とてつもなく神秘的なことに思えるほど、深く長いストーリーがあるんです。
極上と言われる硯の原石は中国のものがほとんど。
今まで散々中国を訪れていたのに、全く気に留めていなかったのが個人的に悔やまれます。
今度訪れたら、ぜひ人々が使っている硯に注目してみようと思いました。
1冊目、2冊目も軒並み品切れになるほど好評とあって、いかに書道に関心を持っている人が多いかがわかります。
お恥ずかしながら私自身は初心者にも満たないレベルですが、
それでもみるみるうちに引き込まれてしまうほど分かりやすく解説されているので、
ご興味のある方はぜひ!
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発売日:2015年5月16日
定価:1500円+税
発行:三栄書房
編集:開発社